【ヴィノテラス講座レビュー】山川智美講師と学ぶブラインドテイスティングの世界

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近年、ワイン愛好家の間でも注目が高まっているブラインドテイスティング。銘柄や産地を伏せた状態でワインを分析し、品種や産地、ヴィンテージなどを推測していくこの手法は、ゲームのような楽しさを持ちながら、ワインをより深く理解するためのトレーニングとしても広く知られています。

日本ソムリエ協会が主催するコンテストをはじめ、ワインスクールや個人が主催するものまで、大小さまざまなブラインドテイスティングの大会が開催されており、その盛り上がりは年々広がりを見せています。

今回、オンラインワインスクール「ヴィノテラス」で開催された、第9回J.S.A.ブラインドテイスティングコンテスト準優勝・山川智美講師による講座の第1回を受講しました。

本講座は全6回で構成されています。第1回では、ブラインドテイスティングの基本的な考え方や進め方について。実際に受講してみると、「当てる技術」にとどまらず、ワインを論理的に読み解く力を養う講座だと感じました。

全6回、単発受講も可能です

講師プロフィール

山川智美 Tomomi Yamakawa

第9回J.S.A.ブラインドテイスティングコンテスト準優勝

ワインエキスパート、SAKE DIPLOMA、チーズプロフェッショナル、WSET Level3 と、味覚を体系的に磨いてきたバックグラウンドを活かし、「要素を拾い、構造を読み、結論へ導く」テイスティングメソッドをわかりやすく伝えます。飲料の枠を超えた多角的な感性で、初学者から上級者まで確かな理解へと導きます。※プロフィールはヴィノテラス公式サイトより引用

Ryoko

山川智美先生はヴィノテラスが運営するYouTubeチャンネル「Blind Wine Tasting」の出演者としてもお馴染み。
Blind Wine Tasting – YouTube

目次

開催情報・カリキュラム

参加者は北海道から沖縄まで!
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すべて19:00~21:00に、オンライン(Zoom)で開催されます。
単発での受講も可能です。リアルタイムで参加できない場合でも録画視聴ができるため、都合に合わせていつでも受講することができます。

第1回:3月3日(火)「ブラインドテイスティングの行い方」
テイスティングフォームを確立させます。外観で何を見て、見えたものから何を想像していくか。香りの要素だけではなく、同じフルーツや花の香りでも、その状態はフレッシュなのか、完熟、過熟、枯れているのか、萎れているのか。味わいも酸やタンニンの強弱だけではなく、感じ始めるタイミングや持続性はどうなのか。ワインのすべてを見落とすことなく、テイスティングするフォームを確立させます。

第2回:4月7日(火) 「白ワインをブラインドテイスティング」
白ワイン6種をブラインドでテイスティング。まずは香りの個性が際立つタイプの白ワインを中心に、アロマの質や広がり方から違いを見抜くトレーニングを行います。続いて、ミネラル感が印象的なスタイル、樽由来の要素が感じられるタイプ、酸とハーブ感が鍵となるクラシックな白ワインを比較試飲。香りと味わいのヒントを手がかりに、正体へ迫っていきます。

第3回:5月12日(火)「赤ワインをブラインドテイスティング」
赤ワイン6種をブラインドでテイスティング。まずは、色調が淡く、軽やかな印象を持つ赤ワインを比較し、外観、香り、タンニンの質感から違いを読み取ります。続いて、色が濃く、凝縮感のある赤ワインをテイスティング。果実味の密度やスパイス感、骨格の違いに注目しながら、スタイルごとの特徴を整理していきます。

第4回:6月9日(火)「シャルドネに似たワインの見極め方」
思わず同じタイプだと感じてしまう白ワインをブラインドでテイスティング。なぜ判断が揺れるのか?迷った時に頼るべきポイントとは? 産地や造りの異なる6種の白ワインを比較しながら、似ている理由と見分ける手がかりを一緒に探っていきます。

第5回:7月7日(火)「清涼感のある赤ワイン、熟成感のある赤ワインの見極め方」
「清涼感」と「熟成感」という2つの軸から赤ワインの味わいを読み解くブラインドテイスティングを行います。まずは、スーッとした清涼感が印象的なスタイル。続いて、熟成による深みを感じさせながらも、方向性の異なる赤ワインを比較。香りやタンニンの質感を手がかりに、似て非なる個性の違いを見極めていきます。

第6回:8月4日(火)「実践!ブラインドテイスティング!」
ついに実践編!まずは3アイテム、これまでの復習になるようなワインをご用意。そして後半の3アイテムは、山川講師からの挑戦状!ブラインドテイスティング大会のように楽しみながら品種を推測していきましょう!

※各講座ワイン100ml×6本付き。ブラインドテイスティングを行う為、ワインの銘柄は伏せた状態で届きます。

Ryoko

普段ブラインドテイスティングを行う機会が少ない方にとっては、実践できる貴重な場に。トップテイスターの思考法を惜しみなく学べて、その場で質問できるのも魅力です。


ブラインドテイスティング講座の内容とは?

ワインは100mlなので、テイスティング2回分。復習できるのも嬉しい。

初回の講義では、まず「ブラインドテイスティングとは何か」という基本的な考え方や、取り組む際の心構えについて解説がありました。山川講師はブラインドテイスティングを「ワインの本質が分かるようになる唯一のスキル」と表現されており、その言葉がとても印象的でした。

講義前半は白ワインのテイスティング。思考のプロセスやチェックすべきポイントを丁寧に説明されました。特に分かりやすかったのは、ブドウ品種により異なる、酸味の強さや酸味を感じるタイミング、酸味の持続を整理した表を用いた解説です。感覚的になりがちな要素を視覚的に整理することで、テイスティングの軸が明確になります。

その後、実際にブラインドテイスティングを行い、答え合わせと解説へ。学んだ知識から推測して答えにたどり着けるようなワインセレクトになっており、納得感を持って理解を深めることができました。学んだ内容をすぐに実践で活用できた点も良かったです。

後半は赤ワインのブラインドテイスティング。品種による酸味の違いや酸味を感じるタイミング、さらにタンニンの量や質を整理した表も紹介されました。こうした視覚的な整理によって、これまで何となく感覚で捉えていた要素を言語化し、自分の中の基準として持つことの重要性を実感しました。

このような軸を持つことで、単に正解するだけでなく、「なぜその結論に至ったのか」を毎回ぶれずに説明できるようになるのではないかと感じました。

今後のカリキュラムも興味深いテーマが多く、続きがとても楽しみです。講座は単発での受講も可能なので、ブラインドテイスティングに興味のある方にはぜひおすすめします。

また山川講師は、「さまざまな方のやり方を聞き、自分なりに落とし込んでいくことが大切」とも話されていました。ご自身がこれまで「もっと分かるようになりたい」と練習を重ねる中で、特に意識していたポイントを惜しみなく共有してくださり、それによって正答率が上がり、大会でも上位に名前が載るようになったというお話に、思わずわくわくすると同時に励まされました。

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この講座で印象的だった3つのポイント

早く学んだことを実践したい!という気持ちに。

① テイスティングを言語化・整理する
酸味の強さや酸味を感じるタイミング、持続時間などを表で整理しながら解説されるため、感覚的になりがちな要素を論理的に理解できます。ぼんやりとした印象ではなく、テイスティングの軸を持つことの大切さを実感しました。

② 学んだ知識をすぐに実践できるワインセレクト
講義で学んだ内容をもとに推論して答えにたどり着けるようなワインが選ばれていました。知識と実践が結びつくことで、納得感を持って理解を深めることができます。

③ トップテイスターの思考プロセスを学べる
山川講師が、これまで練習を重ねる中で「ここを意識すると正答率が上がった」というポイントを惜しみなく共有してくださるのも大きな魅力です。


まとめ|ブラインドテイスティングの第一歩にも、ブラッシュアップにも

おすすめの講座です

ブラインドテイスティングというと、特別なスキルのように感じる方も多いかもしれません。実際に講座を受講して感じたのは、ポイントを整理しながら積み重ねていくことで、誰もが磨いていくことのできる技術なのだということでした。

また、山川講師が「悔しくて泣くこともある」とお話しされていたのがとても印象的で、こんなにすごい方でもそんな思いをされるのかと、思わず親近感を抱いてしまいました。ブラインドテイスティングの奥深さと魅力を、あらためて感じることができました。

講座は単発での受講も可能で、録画視聴にも対応しています。ブラインドテイスティングに興味のある方や、テイスティングの理解を深めたい方は、ぜひチェックしてみてください。

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Ryoko

トップテイスターがどのような視点でワインを観察し、どの要素を手がかりに結論へ導いているのか。その思考プロセスを具体的に知ることができました。

この記事を書いた人

元国際線CA
WSET® Diploma
WSET® Level3 Decanter Prize受賞
日本ソムリエ協会認定ソムリエ
日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA

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