2027年秋開業予定、長野県東御市の会員制ワイナリー「La Maison Rustique」の苗植えイベントに参加。実際の体験内容をレポートします。
主催:その土地らしさに夢を見る。 | Japan Go Round株式会社
WF編集部CAライター2人で参加しました!
長野県・東御市は、東京から北陸新幹線で最寄りの上田駅まで約1時間20〜30分。都心からアクセスしやすい、日本を代表するワイン産地のひとつです。上田駅から東御市中心部までは、車で約20〜30分ほどです。
ラ・メゾン・リュスティック苗植え体験|ワイナリーの始まりに立ち会う一日


2027年秋の開業を目指す会員制ホームワイナリー「ラ・メゾン・リュスティック」。その未来へとつながる最初の一歩が、この苗植え体験です。
今回参加した『The Journey to Vintage Episode.1「苗を植える 2026」』は、単なる農作業体験ではなく、ワイナリーの構想や想いに触れながら、自らの手でブドウの苗を植えるという特別な時間。数年後、そして数十年後へと続くヴィンテージの始まりに関わる貴重な体験でした。
La Maison Rustique | Japan Go Round株式会社



ワイン好きなら、一度は経験してみたいブドウの収穫。実際に体験したことがある方も多いのではないでしょうか。
では、「苗植え」はどうでしょうか。ブドウの苗を植えるタイミングは限られており、その瞬間に立ち会える機会は決して多くありません。
La Maison Rustique(ラ・メゾン・リュスティック)とは?
La Maison Rustique | Japan Go Round株式会社
La Maison Rustique(ラ・メゾン・リュスティック)は、2027年秋に長野県東御市での開業を予定している、会員制のホームワイナリーです。
このプロジェクトの特徴は、単にワインを造る場所ではなく、「ワインが生まれる過程そのものに関われること」。苗植えから収穫、そしてヴィンテージへと続く時間の流れを、会員として体験しながら見守ることができます。
舞台となる東御市は、標高の高さや昼夜の寒暖差、水はけの良い土壌など、ブドウ栽培に適した条件が揃う、日本でも注目されているワイン産地のひとつ。近年は個性あるワイナリーが次々と誕生し、その土地ならではの表現に注目が集まっています。
La Maison Rustiqueが目指すのは、そうした土地の魅力を活かしながら、人とワインとの関係をより深く結びつけること。ワインを“消費するもの”ではなく、“時間をかけて共に育てていくもの”として捉える、新しい体験のかたちです。
今回の苗植えイベント『The Journey to Vintage』は、その長い物語のはじまり。これから何十年と続いていくヴィンテージの、最初の一歩に立ち会う機会でした。
苗植えイベント「The Journey to Vintage」とは?
イベント概要とコンセプト
イベント名
「The Journey to Vintage Episode.1『苗を植える 2026』」
開催場所
長野県東御市
内容
ブドウ苗の植え付け体験/小昼(軽食)体験/ランチ/生産者との交流
定員
20名
■コンセプト:「ヴィンテージのはじまりに参加する」
このイベントの最大の特徴は、完成されたワインを楽しむのではなく、“その起点”に関われること。
苗を植えるという行為は、数年後の収穫、そして数十年後へと続くヴィンテージのスタート地点。その最初の一歩を、自分の手で体験できる機会は非常に限られています。
■ただの体験ではなく「時間を共有するプロジェクト」
La Maison Rustiqueの苗植えは、一度きりのイベントではなく、これから続いていく時間の一部。
植えたブドウが成長し、実をつけ、ワインとなるまでの過程を、継続的に見守っていく——そんな“時間の共有”を前提としたプロジェクトです。
イベントの一日をレポート


塩川一樹さん
この場所でなぜ始めるのか、何を未来に残していくのか、発起人・塩川一樹さんのお話とともに、プロジェクトのヴィジョンを共有する時間からスタート。
このプロジェクトにかかわる、チームメンバーや栽培アドバイザー、ホスピタリティディレクターの方々からもご挨拶がありました。


そして、一苗ずつ丁寧に植える「苗植えの儀式」。
今回植えたのは、シャルドネの「クローン96」。フランス・ブルゴーニュのディジョンで選抜されたクローンだそうです。柑橘系の香りを持ち、ボディや骨格をもたらす。さらに、硬質感や石っぽさ、ほのかな塩味を思わせるミネラリティを補う特徴があるといいます。


雨上がりのブドウ畑での作業でした。苗植え当日の朝に充分な雨が降ったため、土壌が水分飽和状態にあり、当日の水やりは不要でした。小雨の日は、重いバケツでの水やり作業が省けるため、ワイナリーにとっては苗植えに最適な天気なのだそう。


青いジャンパーを着ているのが中田さん
苗植えは想像以上に力が必要な作業。ブドウ畑は、こんなーつひとつの積み重ねから始まるのだと実感しました。これからは、ワインをよりありがたく感じながら飲めそうです。





苗は届いた時点では、枝も根も非常に長いそうです。ただ、そのままではうまく水を吸い上げることができないため、植え付け前にスタッフの方が根を切る作業を行うのだとか。根や枝を適度に切ることで、「伸びよう」とする植物本来の力のスイッチが入るそうで、長い根をそのまま残すよりも、短く整えた方が元気に育つ傾向があるとのこと。
ランチは「東御ワインチャペル」にて、
地元食材を活かしたコースとワインを堪能しました。


TOMI WINE CHAPEL(東御ワインチャペル) – 東御市と千曲川ワインバレー東地区のワインを主に扱うビストロ&ワインショップ


ひと皿の中に、東御や長野の魅力がぎゅっと詰まったアミューズ。香ばしいクルミ(クルミは国内シェアの約50%を占める日本一の産地)の風味が広がるケークサレに、Atelier de Fromageのプティ・カマンベールのやさしいコク。黒ブドウの枝で燻製した生ハムは、スモーキーでワインとの相性も抜群でした。そして、東御市産シャインマスカットのドライは、凝縮した甘みと果実感がとても美味しい。
土地の恵みを味わえる、ワイン好きにはたまらない一皿です!


なかなか出会う機会の少ない、熟成した日本のスパークリングワイン。蜜のようなニュアンスに、トーストやナッツを思わせる香ばしい熟成香。泡はとてもなめらかで、じんわりと染み渡るような美味しさでした。


地元食材を生かした5種類の前菜にスパークリングワインと白ワインを合わせて。


白ワインは華やかに広がるアロマに、厚みのあるリッチな味わい。果実感とふくらみがありながら、バランスも美しく、料理とともにゆっくり楽しみたくなる一本でした。
とても美味しくて印象に残り、店内のワインショップでお土産に購入しました。




軽やかさと爽やかさがありました。
旨みがしっかり詰まったボリューム感のあるペンネでしたが、赤ワインの軽やかな果実味と爽やかさが加わることで、全体が心地よいバランスに。重たくなりすぎず、最後まで美味しく楽しめるマリアージュでした。


お料理とワインとのペアリングや土地の食材、細かな表現まで楽しめる、ワイン好きにはたまらないランチコースでした。


食後は店内のワインセラーへ。
気に入ったワインはその場で購入することもできます。
シニアソムリエのマダムに相談しながら、お土産のワイン選び。料理との相性や生産者さんについてお話を伺いながら選ぶ時間も、とても楽しいひとときでした。


さらに、今の想いを綴る「未来への手紙」。
今日植えたブドウが実り、初収穫を迎える時に自宅に届くという、とてもロマンのある取り組みです。


東御市で有機栽培にこだわり、ヨーロッパ野菜を育む「アグロノーム」も訪問。
採れたてのホワイトアスパラガスを生でいただいたのですが、美味しくてびっくり。アスパラを生で食べたのははじめて!お土産に新鮮なお野菜をたくさんいただきました。


見晴らしの良い景色にも癒され、リフレッシュ。


プロジェクトのヴィジョン共有から始まり、苗植え、東御の食材とワインを楽しんだランチ、生産者さんとの交流、そして未来への手紙まで。この土地でなぜワインを造るのか、どんな未来を描いているのか、そんな想いにも触れられた特別な一日でした。
この日植えたブドウが、ワインになる未来を想像すると、今からとても楽しみです。
まとめ


ワインを「飲む」だけではなく、その背景にある土地や人、時間の流れまで体験できた今回の苗植えイベント。一本の苗を植える作業の中にも、土壌やクローン選び、植物の力を引き出すための工夫など、ワイン造りの奥深さが詰まっていました。
印象的だったのは、このプロジェクトが単なるワイナリー開業ではなく、「この土地で、どんな未来を育てていくのか」という長い視点で進められていること。苗を植え、未来への手紙を書き、東御の食や生産者の方々と触れ合った一日は、数年後に生まれる一本のワインへとつながる“物語の始まり”を感じさせてくれる時間でした。
今回植えた小さなシャルドネの苗が、これからどのように成長し、どんなワインになっていくのか。そして数年後、再びこの地を訪れ、そのブドウから造られたワインを味わえる日が今からとても楽しみです。









