羽田空港で体験する美食の夜|一之瀬愛衣シェフ×SAKE HUNDREDコラボディナー

羽田空港第2ターミナル1階の地方創生をテーマにしたカフェ&ショップ「和蔵場~WAKURABA~」で開催された、一之瀬愛衣シェフと日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」のコラボディナーに参加しました。

今回の主役は、固定店舗を持たず、さまざまな場所で料理を生み出してきた一之瀬愛衣シェフの料理と、入手困難なプレミアム日本酒として知られる「SAKE HUNDRED」。空港という舞台ならではの、空輸された朝採れ食材を使い、SAKE HUNDREDの日本酒とのペアリングを軸にした特別コース。その様子をご紹介します。

Ryoko

空港は、かつて客室乗務員として働いていた私にとって特別な場所。旅に出る前のようなわくわくした気持ちで会場へ向かいました!

一之瀬愛衣シェフとは

シェフが目の前で調理し、料理の背景や食材のお話を伺いながら、会話も自然と弾みます。

固定店舗を持たず、土地の個性と時間性を一皿に重ね合わせることで、距離を越えて交差する一期一会の食体験を創出。海を越え、場所を変えながら展開するそのスタイルは、既存のレストランの枠を拡張する唯一無二のガストロノミーとして国内外で注目を集めています。

<実績>

フランス高級シャンパーニュ・メゾン「アンリ・ジロー」とのコラボ(2025)

FOOD MADE GOOD未来のレシピコンテスト2025 優勝(2025)

Sanpellegrino Young Chef Academy2024-2025日本代表

CHEF-1グランプリ全国ファイナリスト RED-35

BRONZEGG受賞(2023)

2024年9月にフランス『山下農園』にて旅するガストロノミーを開催

パリオリンピックでは日本人選手のメダル獲得をプライベートシェフとして支援

出典:株式会社羽田未来総合研究所 NEWS RELEASE

SAKE HUNDREDとは

今回のコラボディナーで提供されたSAKE HUNDREDの日本酒ラインナップ

SAKE HUNDREDは、「心を満たし、人生を彩る」をブランドパーパスに掲げる、プレミアム日本酒ブランドです。自社の酒蔵を持たず、日本各地の蔵元と協働しながら、日本酒の新たな価値を世界に発信しています。

そのコンセプトは、単に味覚としての美味しさを追求するだけではなく、日本酒を通じて人の心を満たし、人と人との豊かな関係を育む体験を提供すること。最上の日本酒体験によってもたらされる身体的・精神的・社会的な満足のすべてを、ブランドの価値として大切にしています。

こうした哲学のもと生まれたSAKE HUNDREDの日本酒は、国内外のレストランや美食のシーンでも注目されており、ラグジュアリーな食体験を彩る存在として支持を集めています。

SAKE HUNDREDとのペアリングを軸にした特別コース

各皿に添えられていた美しいコンセプトカード

各皿にはコンセプトカードが添えられており、「地層」「雫」など、その料理のテーマとなる言葉とともに、食材やペアリング日本酒が記されています。料理を味わう前にその言葉を目にすると、どんな味わいなのだろうと想像が広がり、一皿ごとの世界観を感じながらコースを楽しむことができました。

まずは3種類のアミューズ。

3種類のアミューズにペアリングされたのは、「深星 SHINSEI」。瓶内二次発酵で造られるスパークリング日本酒で、シャンパーニュと同等の気圧を持ちながらも、日本酒ならではのなめらかな質感により、泡立ちはどこか穏やかに感じられます。
「地層 Strate」食材はごぼう、きのこ、カカオ。軽やかなパリッとした食感と、幾重にも重なる地層を思わせる外観が印象的で、コースの始まりから心をつかまれました。
「雫 Drop」食材は水、トマト。美しい!氷のような外観ですが、口に含むとフレッシュなトマトのエキスがいっぱいに広がるサプライズな一品!
「生命 Life」食材は卵(ウフブルイエ)、ふなずし。とても小さな土佐ジローの卵は濃厚でコクのある味わい。そこに独特の風味を持つふなずしを合わせた一皿です。卵のまろやかさによって風味がやさしく調和し、意外性のある組み合わせに驚かされました。

続いて冷前菜

冷前菜に合わせるのは「弐光 NIKO」。日本酒では珍しい白麹を使用し、ふくらみのある甘みと爽やかな酸味が感じられる一本。「百光」の製造過程で生まれる米糠を活用するなど、素材を無駄なく生かす工夫が取り入れられておりサステナブルな点も印象的でした。
北海道の噴火湾産ボタンエビやだいこん、柑橘のジュレでとてもフレッシュで瑞々しい一皿
Ryoko

全国から空輸された朝採れ食材を使用。北海道・噴火湾のボタンエビや、山口県岩国市の由宇トマトなど、旬の食材がANAの空輸便で羽田に届けられたそうです!

温前菜

温前菜に合わせていただいたのはSAKE HUNDREDのフラッグシップ「百光 BYAKKO」。精米歩合18%まで磨き上げられた一本で、ふくよかな甘みと旨みが口中に広がり、長く美しい余韻が続きます。
「変容 Metemorphosis」食材はイカ、菜の花、からすみ、スパイス。食感のあるイカにスパイスを纏わせ、からすみの塩味が日本酒を誘う味わい。菜の花のほろ苦さから春を感じる一皿でした。

お魚

魚料理には「思凛 Shirin」。穏やかな樽香が心地よく、この日のラインナップの中でもひときわすっきりとした印象を受けました。個人的に最も印象に残る一本に。ワインを好まれる方にも親しみやすいスタイルに感じられました。
「光 Light」食材は金目鯛、春野菜、すだち、ナスタチウム。日本酒を使ったブールブランソースが絶品で、旬の根菜はそれぞれ異なる食感が楽しめました。

リゾット

「潮 Tide」食材は蛤、米、出汁。やさしい旨味が広がる一皿。コースを通して器の美しさも印象的でした。

お肉

肉料理に「礼比 Raihi」。15年熟成ながら、-5℃の氷温熟成によってこのような透明感のある外観。メープルシロップを思わせる香りと甘みが、ソースやお肉とよく合います。
「大地 Earth」食材は十勝ハーブ牛、根菜、ボルドレーズ、ビーツ。いちぼのローストは噛み応えがあり、凝縮した旨味が広がります。クラシックなボルドレーズソースが絶品で、肉の旨味をさらに引き立てていました。ビーツのピュレで味わいに変化をつけながら楽しめる一皿でした。

デザート

デザートには「現外 Gengai」。30年熟成、1995年、兵庫、灘で震災を乗り越えた日本酒。長期熟成の日本酒をいただくのは初めてでしたが、どこか紹興酒を思わせるような深い風味が印象的でした。
「花 Bloom」食材は金柑、ミルクアイス、柑橘、エバーラスティング、泡。ドライフルーツやナッツが入っていて食感が楽しい。

フルコースを通して、日本酒のペアリングを体験するのは初めてでした。日本酒のバリエーションの豊かさに驚かされるとともに、お料理にも意外性のある掛け合わせがあり、次々と現れるサプライズに最後まで心が弾みました。

Ryoko

日本各地のさまざまな食材を知ることができたのも印象的でした。どれも一之瀬シェフが旅をする中で出会ったものだそうで、その背景にあるストーリーも含めて楽しめるひとときでした。

まとめ

ラグジュアリースカイディナー

拠点を持たないシェフ・一之瀬愛衣さんと、酒蔵を持たない日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」。羽田という“旅の玄関口”で出会った今回のイベント。
ストーリーのある一皿一皿に、意外性に富んだペアリング。次はどんな一杯が現れるのだろうと、自然と期待が高まりました。料理と日本酒が互いを引き立て合いながら広がる味わいに、新たなペアリングの可能性を感じました。

Ryoko

一期一会のひととき。一人での参加でしたが、カウンターという空間もあり、周りの方々との会話も自然と弾み、心地よい時間を過ごしました。

旅するガストロノミー SOLUNA
https://www.soluna.luxe/
「体験の中にレストランを創り出す」をコンセプトに、世界各地でガストロノミーイベントを展開するプロジェクト。羽田空港「和蔵場」とのコラボレーションをはじめ、山形、パリ、ニュージーランド、イタリアなど国内外で地域と共鳴する食の体験を創出しています。

SAKE HUNDRED
https://jp.sake100.com/
世界中の人々の「心を満たし、人生を彩る」をブランドパーパスに掲げる日本酒ブランド。酒蔵を持たず各地の酒蔵と協働しながら、グローバルブランドとして新しい日本酒の価値を提案しています。

和蔵場 ~WAKURABA~
https://www.instagram.com/wakuraba_official/
羽田空港第2ターミナルにある、日本各地の魅力を発信する店舗。食をきっかけに地域の文化やストーリーを伝え、人と土地をつなぐ場として2020年にオープンしました。

この記事を書いた人

元国際線CA
WSET® Diploma
WSET® Level3 Decanter Prize受賞
日本ソムリエ協会認定ソムリエ
日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA

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