ムートン・カデ最新作「ルージュ・オーガニック・バイ・ピエール」|冷やして飲む赤ワインの魅力とペアリング体験レポート

1930年にフィリップ・ド・ロスチャイルド男爵によって誕生したムートン・カデ
ボルドーワインを代表する存在として95年もの間、世界中の愛好家から親しまれてきました。

その最新作となる「ムートン・カデ・ルージュ・オーガニック・バイ・ピエール」が、9月1日(月)より全国で発売開始。革新的な“フレッシュコレクション”を締めくくる赤ワインであり、創設者のひ孫にあたるピエール・オーグレン・ド・ロスチャイルド氏(31歳)の名を冠した一本です。

発売に合わせ、ピエール氏が来日し、メディア向けのテイスティングイベントが開催されました。その模様をレポートします。

世界的トレンドとなっている
冷やして美味しい「チルドレッド」
Ryoko

冷やして楽しむ赤。伝統産地ボルドーの生産者がリリースするのはちょっと意外で面白い!「ムートン・カデ・ルージュ・オーガニック・バイ・ピエール」はムートン・カデのフレッシュ・オーガニックコレクションを締めくくる1本。これまでに白とロゼが発売されていました。

ムートン・カデ・フレッシュ・オーガニック コレクション
写真中央が新作「ルージュ・オーガニック・バイ・ピエール」

目次

ムートン・カデとは?

新作は世界的トレンドの「チルドレッド」!
冷やして飲む赤ワイン

世界的に名高い メドック格付け第一級シャトー・ムートン・ロスチャイルド を所有する家族経営のワイナリー、バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド。そのボルドー本拠地で生み出されるカジュアルラインが ムートン・カデ です。1930年の誕生以来、ボルドーワインの魅力を広く伝えてきた存在として、いまや世界で最も知名度の高いブランドのひとつとなっています。

近年新たに登場したのが 「ムートン・カデ・フレッシュ・オーガニック コレクション」。次世代を担うオーナーファミリーが、人と自然を大切にしながら、すべての人にボルドーワインを楽しんでほしい という想いを込めて立ち上げたシリーズです。伝統のスタイルを踏襲しつつ、現代的な感性を映し出した、“ボルドーの新しい顔”ともいえる存在になっています。

味わいはフレッシュで軽やか。ワインを飲み始めたばかりの方や若い世代でも気軽に楽しめるスタイルに仕上がっています。さらに、オーガニック認証とヴィーガン認証を取得しており、環境にも人にも配慮したサステナブルなワインです。

今回の新作 「ルージュ・オーガニック・バイ・ピエール」 は、いま世界で注目される 「チルドレッド(冷やして美味しい赤ワイン)」 スタイルを採用。軽やかでみずみずしい果実味を備え、従来のボルドーに新鮮な驚きをもたらしています。


「ムートン・カデ・ルージュ・オーガニック・バイ・ピエール」の特徴

新商品を紹介するために来日したピエール氏
和やかな雰囲気の中で開かれたメディア向けランチ会

ロスチャイルド家の若き世代を代表する ピエール・オーグレン・ド・ロスチャイルド氏 の名を冠した、ムートン・カデ・フレッシュ・オーガニック コレクションの最新作。

このワインは、従来の赤ワインのイメージを覆すように、「冷やして飲むこと」を前提に設計された赤ワイン です。ボルドーを代表するブドウ品種・メルロを主体に、ボルドーらしい骨格を保ちながらも、軽やかで爽やかな飲み心地を実現しています。

スタイルの特徴は、口いっぱいに広がる フレッシュな果実味 と、飲み疲れしない 軽やかさ、そして味わいのバランスの良さ
世界的なトレンドである「チルドレッド(冷やして美味しい赤ワイン)」を、伝統産地ボルドーが提案することで、より一層注目を集めていくでしょう。

醸造にはロゼと赤ワインの技法を融合させた手法が用いられ、従来の力強いボルドーの赤ワインとは一線を画す、繊細でシャープなボディを表現。メルロのフレッシュさを最大限に引き出しています。


メディアテイスティングイベントの様子

ウェルカムワインはもちろん本日の主役
「ムートン・カデ・ルージュ・オーガニック・バイ・ピエール」

今回のメディア向けテイスティングイベントは、六本木の グランドハイアット東京「フレンチキッチン – シェフズテーブル」 にて開催されました。

ピエール・オーグレン・ド・ロスチャイルド氏と
ヴェロニク・オンブルークス氏

ピエール・オーグレン・ド・ロスチャイルド氏 とバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社 ブランドワイン部門の マネージング・ディレクター、ヴェロニク・オンブルークス氏が来日。新作「ルージュ・オーガニック・バイ・ピエール」のコンセプトや、シリーズに込められた思いを紹介しました。

Ryoko

ピエール氏自身も新しいジェネレーション、これからの世代に向けてどのようなワインを造れるのか試みたのが今回のワイン。リサーチや研究を重ね、若い世代にも魅力的に映るよう、フレッシュさとフルーティーさを目指して完成した赤ワインだそう。

その後は、シェフによるライブクッキングとともに、ワインと料理のペアリングを体験。

ボルドーの赤ながら
肉を合わせず魚料理を中心に組み立てられたコース

この日のメニューは、カナッペ から始まり、いちじくと生ハムのサラダ仕立て くるみドレッシングアンティーブいとよりの昆布蒸し 蛤のマリニエール 海ぶどうマグロのミキュイ フレッシュトマトとアボカドのソース ジロール茸のソテー 根セロリのピューレ へと続き、デザートには マカロン、マドレーヌ、タルトレット、パート・ド・フリュイ、チョコレート が並びました。

色とりどりの華やかなカナッペ
いちじくと生ハムのサラダ仕立て
くるみドレッシングアンティーブ
いとよりの昆布蒸し 蛤のマリニエール 海ぶどう
マグロのミキュイ フレッシュトマトとアボカドのソース
ジロール茸のソテー 根セロリのピューレ
マカロン、マドレーヌ、タルトレット
パート・ド・フリュイ、チョコレート

特に印象に残ったのは、冷やして飲む赤ワインだからこそ感じられたペアリングの幅広さ。“チルドレッド”ならではの軽やかさが、シャルキュトリーやサーモンにぴったりと寄り添い白いソースをまとった魚料理とも意外なほど好相性。さらに、マグロのミキュイとジロール茸の組み合わせでは、この上なく調和していました

そして驚きだったのは、デザートとの組み合わせ。辛口の赤ワインなのでどうかと思いましたが、実際には「スイーツとストレートティーを合わせる」ような感覚で違和感なく、新鮮な驚きをもたらしてくれました。

Ryoko

キリッと冷やすのがこのワインの魅力を引き出すコツ!8〜10℃でフレッシュ感がぐんとアップ。堅苦しいルールはなし、冷蔵庫で冷やして、気分によっては氷を浮かべても◎


実際に飲んでみた感想 ― 冷やして美味しい理由

外観も鮮やかなルビー色

口に含むとまず感じられるのは、鮮やかな酸と瑞々しい果実味。このバランスが、冷却によってより一層引き立ち、軽快な飲み心地をもたらします。

従来のボルドー赤ワインと比べて印象的なのは、重さや渋みを抑えた点です。タンニンは柔らかく、フレッシュさを前面に出すことで、清涼感のある仕上がりとなっています。

この軽やかさは、暑い季節や和食とのペアリングでも力を発揮しそう。繊細な出汁の風味や旨味を損なうことなく、従来の重たい赤ワインでは難しかった料理にも合わせやすそうです。


購入方法

革新的なワイン 「ムートン・カデ・ルージュ・オーガニック・バイ・ピエール」
Ryoko

ラベルにはボルドーの街並みが描かれています。

「ムートン・カデ・ルージュ・オーガニック・バイ・ピエール」は、2025年9月1日(月)より全国で販売開始になりました。容量は750ml、アルコール度数12.5%、希望小売価格は 2,200円(税込) と、日常の食卓に取り入れやすい価格帯も魅力です。

取り扱いは、全国のワインショップ「エノテカ」や エノテカ・オンライン公式サイト)をはじめ、酒類取扱店や飲食店など幅広く展開される予定です。

まとめ

お二人を囲んで、「ムートン・カデ・ルージュ・
オーガニック・バイ・ピエール」を堪能
お土産にいただいたグッズ。細部にまでこだわった世界観の
表現に、ブランドの美学が表れていました
このワインをもってピクニックに行きたい♥

「ボルドー=重厚な赤」という従来のイメージを心地よく覆す、革新的なワイン 「ムートン・カデ・ルージュ・オーガニック・バイ・ピエール」

冷やして楽しむことで生まれるフレッシュさと軽やかさは、ボルドーワインの新たな可能性を感じさせてくれるもの。日常の食卓や暑い夏にも寄り添う、“冷やして飲む赤ワイン”という新しい選択肢 を、ぜひ一度体験してみてください。

この記事を書いた人

元国際線CA
WSET® Level3 Decanter Prize受賞
日本ソムリエ協会認定ソムリエ

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