WSET Diploma卒業式でロンドンへ|ワインスポットを巡る2日間【ワインバー・ショップもご紹介】

2026年4月、WSET Diploma Graduationに参加するため、ロンドンを訪れました。

滞在はわずか2日間。客室乗務員時代のステイを思い出すような弾丸スケジュールでしたが、Diplomaの勉強を始めた頃から、いつかロンドンで卒業式に出席したいと思っていました。その思いが叶い、限られた時間ではありましたが、充実した2日間となりました。

Moeki

卒業式だけでなく、せっかくのイギリス!時間をフル活用して、気になるワインスポットを巡りました。

目次

Day 1

Kent Winery Tour


卒業式前日は、Diploma卒業生6名と、そのご家族1名を含む計7名で、ケント州のワイナリーを巡るプライベートツアーに参加しました。現地在住の日本人Diploma holderの方に案内していただき、ロンドンから車で約2時間かけて向かいます。

ケント州は、高品質なトラディショナル・メソッドのスパークリングワインの産地として、近年注目を集めています。今回訪れたのは、Gusbourne、Chapel Down、Balfour Wineryの3軒です。

ちょうど萌芽の季節で、
ブドウ樹には可愛らしい新芽が見られました

Gusbourne Estate
Gusbourneでは、自社畑で栽培したブドウのみを使用する「100% Estate Grown」を大切にしています。実際に畑を見学した後にワインを味わうことで、その魅力をより深く感じることができました。スパークリングワインだけでなく、スティルのロゼワインも素晴らしく、その品質の高さにも驚かされました。

Gusbourne | Discover Fine English Wine

Chapel Down
Chapel Downは、ワインだけでなく、ブランドの世界観を楽しめる空間づくりにも力を入れています。ビジター施設やショップも充実しており、ロゴ入りのワイングッズやステッカーなど、ブランドの世界観を感じられるオリジナルアイテムが数多く並んでいました。

Chapel Down | Award-winning English Sparkling Wine

Balfour Winery
Balfour Wineryでは、実際にワインラベルに使用された原画が展示されるなど、ワインとアートが融合した空間づくりも魅力の一つです。毎年異なるアーティストとのコラボレーションを取り入れ、アートをブランドの個性として発信している点も印象的でした。

Balfour Winery – England’s “best vineyard to visit”

3つのワイナリーでは、ブランドの打ち出し方やビジターへの見せ方にもそれぞれ工夫があり、各ワイナリーの個性がよく表れていてとても面白かったです。
現地を訪れると、ワインだけでなく、その土地の空気や景色、ワイナリーごとの個性まで感じられることも、ワイナリー巡りの魅力だと改めて感じました。
またGusbourneでは、畑が位置する北緯51度に由来するフラッグシップ・キュヴェ『Fifty One Degrees North』を、ツアーに参加した皆さんと購入しました。「また日本で集まり、このワインで乾杯しましょう」と約束し、記念に選んだ一本です。また皆でこのワインを開けられる日を、今から楽しみにしています。

Lady of the Grapes

ワイナリーツアーを終え、19時頃にロンドン市内へ。その後は訪れてみたかったワインバーLady of the Grapesへ向かいました。こちらのお店は、WSETから卒業生向けに届いたロンドン滞在中の特典案内で紹介されていたことをきっかけに訪れました。女性生産者のワインを中心に、オーガニックやビオディナミなどサステナブルなワインを数多く揃えるワインバーです。落ち着いた雰囲気の中、ゆっくりとワインを楽しむことができました。Diploma Graduationに参加することを伝えると、卒業生向けの特典としてグラスワインの割引を受けることができたのも嬉しいサービスでした。

Lady of the Grapes | Restaurants & Wine Bars

Day 2

Harrods Wine Shop


卒業式は16時からだったため、それまでの時間はロンドンのワインスポットを巡ることにしました。
朝は、ホテル近くのカフェで、ロンドンらしくスコーンにクロテッドクリームと紅茶を合わせた朝食を楽しみ、最初に向かったのは、老舗百貨店Harrodsです。


HarrodsのWine Shopには、世界中の銘醸ワインに加え、Harrodsオリジナルラベルのワインも数多く並んでいます。店内には専用カードを使って少量ずつ試飲できるテイスティングシステムが設置されており、ワインをより身近に楽しめる工夫がされていました。また、店内入口の目立つ棚には、前日に訪れたChapel Downのワインも並んでいたことも印象に残っています。

Fine Wines & Spirits | Harrods Food Halls | Harrods UK

Hedonism Wines

続いて訪れたワインショップHedonism Winesは、ワイン好きなら一度は訪れたいと言われる名店です。世界中の希少なワインやバックヴィンテージが並ぶ店内は、まるでワインの博物館のようで、一本一本ラベルを眺めているだけでも時間があっという間に過ぎてしまいます。
こちらでは、今回は訪れることができなかったNyetimberのフラッグシップ・キュヴェ『1086 Rosé』を見つけ、イギリスを代表する生産者の一本を旅の思い出に購入しました。

Buy Fine Wine and Spirits Online | Hedonism Wines

Noble Rot

その後は、ランチを兼ねてNoble Rotへ。
ロンドンでワイン好きにおすすめのお店を尋ねると、必ずと言っていいほど名前が挙がるワインバーです。Master of Wineが共同創刊者の一人として携わったワイン雑誌『Noble Rot』から始まり、その後レストランが誕生したという珍しい成り立ちでも知られています。店内ではその雑誌も販売されており、記念に一冊購入しました。こちらは日替わりのランチコースも人気で、平日のお昼時でも店内はほぼ満席。多くの人で賑わっていました。卒業式の開場時間が近づいていたため、期待に胸を膨らませながら、少し足早にお店を後にしました。

Noble Rot | Shrine to the Vine

WSET Diploma Graduation

そして、いよいよ卒業式。
2026年は、2024/25年度にWSET Diplomaを修了した世界45カ国714名のDiploma Holderが表彰されました。参加者の増加に伴い、会場は16年間使用されてきた歴史あるGuildhallに代わりQueen Elizabeth II Centreとなりました。
会場には世界各地から卒業生が集まり、温かい雰囲気に包まれていました。 式では、卒業生が一人ずつ名前を呼ばれ、壇上に上がり、WSET名誉会長のLaura Catena氏と卒業証書を手に記念撮影が行われます。同じDiplomaの試験を乗り越えてきた方々と、この特別な時間を共有できたことが、とても嬉しかったです。
卒業式後は、立食形式のレセプションへ。Laurent Perrierをはじめ、イギリスのスパークリングワインや獺祭、ノンアルコールのスパークリングティーSaichoなどが振る舞われ、世界中の卒業生とグラスを交わしながら、卒業の喜びを分かち合いました。

67 Pall Mall London

卒業式を終えた夜は、卒業同期4人で67 Pall Mall Londonへ。
ロンドンで誕生した会員制ワインクラブで、私は67 Pall Mall Singaporeの会員であることから、その会員資格を利用して今回念願だったロンドン本店を訪れることができました。世界中から集められた数千種類のワインを揃え、バックヴィンテージや高級ワインも25mlからグラスでオーダーできるのが大きな魅力です。
ロンドン本店ならではのクラシックで素敵な雰囲気の中でDiploma Journeyを振り返る時間は、旅の締めくくりにふさわしいひとときとなりました。

The London Club – 67 Pall Mall

WSET Diplomaの学びを通して広がった世界

振り返ると、WSET Diplomaへの挑戦を通して、学びだけでなく、人との出会いや、旅先でワインに触れる楽しみも大きく広がったように感じています。

試験会場で話したことをきっかけに勉強会やスタディグループにいれていただいたり、シンガポールではMaster of Wine(MW)を目指して勉強されている方々のブラインドテイスティング勉強会に参加させていただいたりする機会にも恵まれました。

Diplomaの勉強は長い道のりで、時には孤独を感じることもありました。それでも、勉強仲間との出会いや支えがあったからこそ、最後まで学び続けることができたのだと思います。

また今回のロンドン滞在でも、ワインをきっかけに世界中のDiploma Holderやワイン好きの方々と交流することができました。国や言葉が違っても、ワインをきっかけに自然と会話が生まれ、人との出会いや新しいつながりを生み出してくれることも、ワインの魅力だと感じています。

これからも世界中のワイン産地を訪れながら、その土地だからこそ出会える景色や人、そしてワインの魅力を、自分なりの言葉で伝えていけたら嬉しいです。

この記事を書いた人

元外資系航空会社CA。WSET Diploma取得。現在はシンガポールと日本の2拠点で生活しながら、ワインのある暮らしを楽しむ。Instagramでは、ワイナリー滞在をはじめ、旅先で出会ったワインや日々のワインライフを発信している。Instagram:moeki.wine

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