【Vol.1】ソムリエ試験合格体験記|一日も早く自分に合う勉強法を見つける!

現役&元CAに聞く「ソムリエ・WSET試験合格体験記」をリレー形式でご紹介します。

機内でワインをサービスするCAにはソムリエやWSET などワインの資格を持つ人が多くいます。不規則な勤務の中、ソムリエやWSET試験に合格したCAたちの体験記はワイン関連資格の合格を目指す方のお役に立つはずです!

※WSET®はWine & Spirit Education Trust(ワインとスピリッツの教育企業合同)の略称で、ロンドンに本部を置く世界最大の酒類教育機関です。WSET Level1~Level4の国際的なワインの認定資格試験を提供しています

Vol.1担当 : 中尾涼子
ソムリエ試験合格年 : 2012年
通ったワインスクール : レコール・デュ・ヴァン

目次

ソムリエ試験に挑戦した理由

2つのきっかけがあります。

1つは海外のステイ先でCAの先輩たちとお食事する機会が増え、ソムリエ資格を持つ先輩がワインリストからワインを選ぶ姿に憧れたこと。

もう1つはビジネスクラスを担当するようになると、機内サービスでワインを提供するため、まったく知識がないのでは仕事に支障が出るなと思ったからです。

試験前年の10月からワインスクールに通い始めました。

一次試験(筆記)対策

一次試験は暗記しなければならないことが多いので、語呂合わせの本を活用していました。
今はネットで検索すると、ソムリエ試験対策の語呂合わせを発信してくださっている方がたくさんいるので無料で情報収集できます。

当時は一次試験の過去問があったので、まずは過去問を解くことから勉強をスタートさせました。出題傾向を知って、学び始めるのが一番効率がいいと思います。
CBT試験になってから過去問は公開されていませんが、今は想定問題集などが市販されているので、それを活用するのが良いと思います。便利な問題集アプリなどもあります。

ノートを作ったり、音読したり、いろいろな方法を試す中で、私は耳から聞いて覚えるのが自分に合うと気が付いたので、覚えたいことをボイスレコーダーに自分の声で録音して、メイクをしながら、家事をしながら、通勤中に…と一日中聞いて、スキマ時間を有効に使えたのが良かったと思います。

一日も早く、自分に合った勉強法を見つけるのが大切です。

二次試験(テイスティング)対策

テイスティングに関しては独学ではなく、基礎だけでもワインスクールか試験を熟知している方から学ぶのがおすすめです。
そうすることで、効率よく出題傾向を知ることと、解答方法のコツをつかむことができました。

私はワインスクールの対策講座を受講して、特徴をつかんだワインとそうでないワインを分けて、練習が必要なワインに関してはフルボトルのワインを買って家でトレーニングしました。
今は二次試験前にワインスクールなどが販売している模範解答付きのフルボトルのワインセットや小瓶セットがあるのでそれを活用するのがおすすめです。

三次試験(実技)対策

※2012年はソムリエ試験に論述試験はなし

実技に関しては独学より、一度プロから学ぶのがおすすめです。
減点・加点のポイントが分かると、そこに注意して効率よく練習できます。

また、ワインスクールの実技対策の授業に参加して、たくさんの方の前で本番形式の実技練習をして緊張感を味わえたのもよかったです。
実際の試験では2、3名の試験官の前で行うので、本番では練習の時より緊張せず落ち着いて実技ができました。

試験準備中の困難と克服法

勉強がつらくなったり、集中力が切れたときには勉強法に関する本を読むことでリセットしていました。

特に一次試験に向けて勉強していた時は、時間をかけて覚えても忘れてしまう、記憶力の悪さに落ち込むことがありました。
そんな時に、勉強法に関する本を読むと気分転換になり、いい気づきが得られるのでおすすめです。

科学的根拠に基づく勉強法は納得感があり、今すぐ試してみたいという気になります。

試験本番の印象や対策

CAはお客様の前で抜栓したり、デキャンタージュをすることはないので、実技試験が一番不安でした。
実技で使う道具をすべて買って家で繰り返し練習し、練習ができないところではイメージトレーニングをしていました。

やりすぎというくらいやっていたので、本番では緊張せずに自分のペースで落ち着いてできました。

試験を通じて得た学びや気づき

当時、人生で一番勉強したなと思いました。
合格したことで「やればできる」という自信になりました。

これから受験を目指す方へのアドバイス

私が受験した2012年よりも、現在のソムリエ教本はページ数が増え、内容も濃くなり、暗記しなければいけない量が多いです。

なるべく早い段階で、自分に合った勉強法を見つけるのが大切だと思います。
また、毎日まとまった時間を取るのが難しい場合もあるので、通勤中やスキマ時間を使って効率よく学ぶ工夫をしてください。

途中で勉強がつらくなることがあるかもしれません。
その時は、家族や友人など大切な方に合格を報告して、自分と周りが喜んでいるのを思い浮かべたり、ワクワクすることを考えるときっと頑張れますよ!

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