ソムリエ・ワインエキスパートCBT(一次)試験を控えている皆さん。
「結局、どこまで勉強すれば合格できるんだろう?」
そんなことを考えたことはありませんか?
「模擬試験で何点くらい取れていれば合格できる?」
「合格した人は、試験前に何点くらい取っていた?」
「みんな、どのくらい勉強している?」
「教本の細かいところまで、本当に全部覚えないといけない?」
試験が近づくにつれて、そんなことが気になり、合格者の体験談を検索したことがある方も多いのではないでしょうか。
ソムリエ・ワインエキスパート一次試験の勉強範囲は、とにかく広いです。
「ここまで覚えれば大丈夫」という明確なゴールも見えにくい。
さらに、CBT試験は「重箱の隅をつつくような問題も出る」と言われることもあり、細かな数字や規定まで覚え始めるとキリがありません。
では、本当にそこまで覚えなければ合格できないのでしょうか。
今回、すでにソムリエ資格を持つ筆者が、実際にワインエキスパートのCBT試験を受験しました。
※J.S.A.の規定では、すでに保有している同一呼称を再受験することはできません。そのため、J.S.A.ソムリエ資格保有者はソムリエ試験を再受験できませんが、別呼称であるワインエキスパート試験を受験することは可能です。なお、過去5年間にソムリエに合格している場合、ワインエキスパートを受験する際は一次試験が免除となります。
結果は、B判定で合格。
ただし今回、ワインエキスパート一次試験のための特別な勉強は、ほとんどしていません。
もちろん、すでにワインを勉強してきた私と初学者の方では、スタート地点が異なります。そのため、「勉強しなくても合格できる」ということをお伝えしたいわけではありません。
今回の受験にあたり気になっていて、確かめたいと思っていたこと。
それは、細かな知識をすべて網羅できていなくても、基本となる知識が身についていれば、実際の試験にどこまで対応できるのか。
実際に受験してみると、まったく分からない問題もありました。
それでも合格できたことで、改めて感じたのが「基本を確実に押さえること」の重要性です。
この記事では、実際にCBT試験を受験して感じた難易度や手応え、試験直前に確認したこと、そしてこれから受験する方におすすめしたい勉強の優先順位についてお伝えします。
結論を先に言うなら、「基本が大事」!!本当にシンプルですが、実際に受験して改めて感じたことです。当たり前のことですみません…。
試験前に確認したのは「基本」を中心とした内容
今回、ワインエキスパート試験のために新しく勉強したことは、ほとんどありませんでした。
試験前日と当日に確認したのは、主に次のような内容です。
- 各国の白ブドウ・黒ブドウの栽培面積1位と総合1位
- ヴィノテラスのテキストで太字になっている重要事項
- これまでに身につけてきた基本知識の確認(各AOCの基本的な規定や特徴、ボルドーの格付け、産地の位置関係や地図等)
つまり、今回の受験時点で私の中にあったのは、細かな数字や例外事項を網羅した知識というよりも、ワイン産地を理解するうえで土台となる知識でした。
「重箱の隅をつつく問題」は、本当に分からなかった
実際に受験してみると、
「これは何のことだろう?」「全く分からない!」
と思うような問題も何問かありました。
いわゆる「重箱の隅をつつく問題」と呼ばれるような、かなり細かな知識を問う問題です。
そのような問題については、ほとんど試験対策をしていなかった私にはまったく分かりませんでした。
それでもB判定で合格できた理由を振り返ってみると、基本的な問題を漏らさず得点できたことが大きかったのではないかと思います。
AOC・格付け・地図など「基本問題」はかなり答えられた
AOCの基本事項、格付け、地図など、ワインを理解するうえで重要となる知識については、答えることができました。
もちろん実際の得点内訳を見ることはできないため、あくまで受験時の手応えではあります。
ただ、
「細かい問題が分からなくても、基本的な問題を落とさないことが合格につながる」
ということは、今回の受験を通して強く感じました。
ソムリエ・ワインエキスパート試験の勉強をしていると、
「こんな細かいところまで全部覚えなければいけないの?」
と不安になる方もいると思います。
しかし、最初からすべての知識を同じ重要度で覚えようとする必要はありません。
ワインスクールや市販のテキスト等で「ここは大事だ」と強調されているところが本当に大事です。
ソムリエ・ワインエキスパート試験は「重要度の高い順」に覚える
今回受験してみて、私が初学者だったら、次のような順番で勉強したいと思いました。
① まず絶対に覚えておきたい基本事項を理解する
↓
② ①の次に重要な知識を追加する
↓
③ さらに余裕があれば細かな規定や数字まで覚える
↓
④ 最後に、いわゆる「重箱の隅をつつく問題」にも対応できるレベルまで教本を読み込む
最初から④まで完璧にしようとすると、覚える量が膨大になってしまいます。
それよりも、まず①を確実にし、次に②、③へと知識を広げていく。
この順番が、試験対策としてもワインを理解するうえでも効率的です。
合格するためには①が完璧。プラス②も、うっすらと頭に入っているが最低限必要だと思います。
ここでいう重要度は、ワインスクールであれば先生が説明してくれますし、ヴィノテラスのテキストでは、一目で分かるように示されています。独学で勉強する方は、こうした重要度が分かるテキストを活用するのがおすすめです。
最初からソムリエ教本を読み込むのは大変
J.S.A.ソムリエ・ワインエキスパート試験は、ソムリエ教本をベースに出題されます。
そのため私自身も、これまでは
「試験を受けるなら、やはり教本をベースに勉強することが重要」
と考えていました。
もちろん、この考え自体は今も変わりません。
ただ、今回あらためて教本を見て感じたのは、初学者が最初から教本だけを使って、重要度を判断しながら勉強するのはかなり大変だろうということです。
情報量が非常に多いため、
「絶対に覚えるべきこと」
「できれば覚えたいこと」
「覚えなくてもよいこと」
の区別を自分でつけるのが難しいからです。多分無理です。
ヴィノテラスのテキストが直前確認にも使いやすかった
そこで今回、試験前日と当日の確認に使ったのが、ヴィノテラスのソムリエ・ワインエキスパート試験対策テキストでした。
個人的に特に便利だと感じたのが、重要なポイントが視覚的に分かりやすく整理されていること。
「とりあえず太字になっているところだけでも一周確認しておこう」
という使い方ができました。
これは情報量の多い試験では、大きなメリットだと思います。
最初から教本のすべてを同じ密度で読んでいくのではなく、まず整理されたテキストで重要事項を理解する。
そのうえで、
「ここはもう少し詳しく知りたい」
「なぜこの規定になっているんだろう?」
「この部分は教本ではどう説明されている?」
と思ったところについて、ソムリエ教本を開いて確認する。
テキストを軸にして、教本を辞書のように併用するのが良いと思います。
まとめ:「全部覚える」より「まず合格に必要な土台を作る」
ソムリエ・ワインエキスパート試験の勉強では、細かいところばかりに目を向けると、どこまで覚えても終わりがないように感じてしまいます。
しかし今回、ほとんど試験専用の勉強をせずに実際のCBT試験を受けてみたからこそ、
基本となる知識をきちんと理解していることの強さ
を改めて実感しました。
ヴィノテラスのように重要度が整理された教材は、この「優先順位」をつけながら勉強するうえでも役立ちます。
試験直前になってから、
「何を復習すればいいか分からない」
という状態になりにくいのもメリット。
私自身、今回の受験前日と当日にテキストを開き、太字部分(最重要箇所)を中心に短時間で一通り確認できたことは、とても助けになりました。
これからソムリエ・ワインエキスパート試験の勉強を始める方は、最初から細かな知識をすべて覚えようとするのではなく、まずは合格につながる土台をしっかり作ることから始めてみてはいかがでしょうか。
安心してください。きちんと勉強していれば合格できる試験だと思います。CBT試験だから、「運悪く難しい問題ばかりに当たった」という方がいますが、それはただ勉強不足だったということ。「運が悪かった」と考えるよりも、まずは基本をしっかり固めること。今からできることに目を向けて、合格に向けて頑張ってください!試験当日、直前まで粘って勉強することが重要。

